根管治療

根管治療root

根管治療とは

根管治療とは

歯の治療で神経を抜くことがあると聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
虫歯が悪化すると、こうした治療が必要になる場合がありますが、これが「根管治療」に当たります。

歯の根の中には、歯髄とよばれる部分があります。そこには「根管」と呼ばれる神経や血管の通り道があります。
虫歯が重度まで進行すると歯髄が炎症や感染を起こします。ひどい時には、神経が壊死し、一時的に痛みを感じなくなっていることも。さらには、歯ぐきやリンパ節の腫れや発熱を伴い、全身の健康を脅かす事態にまで及ぶことがあります。
歯の根まで進行した虫歯は、痛んだ歯髄を取り除き、根管をきれいに掃除して再発しないよう詰め物や被せものでフタをします。こうして根管治療を行うことで、症状の改善や治癒を図れることがあります。

どのようなときに根管治療が必要?

どのようなときに根管治療が必要?

以前は、歯の根まで達するほど虫歯が悪化すると、抜歯を免れませんでした。しかし現在では、根管治療をはじめとする歯科医療の技術革新が進み、抜かずに歯を保存できるケースが増えています。

「8020運動」をご存じでしょうか?「80歳になっても20本以上、自分の歯を保とう」という、厚生労働省と日本歯科医師会が共同で推進している運動です。

加齢とともに何らかの理由で歯を失うことが増えますが、それでも20本以上自分の歯があれば、おいしく食べることができます。高齢になっても食生活に満足できれば、クオリティ・オブ・ライフ~自分らしい幸福感を得られる人生~を楽しむことができます。
自分の歯を保つことには、重要な意味があるのです。

根管治療の流れ

根管治療の流れ

歯は、歯髄を除去しても、根の周辺から栄養を得ることができるので、生存し続けられます。 しかし、歯髄を取り除いた後の根管をしっかりと掃除できていなければ、再発のリスクが高まりますし、脆くなっているので長持ちさせることが難しくなります。

根管は、極細で複雑に入り組んでいます。そこに潜む細菌をきれいに掃除し、再発しないよう消毒することが根管治療の使命です。

まずはラバーダム防湿といって、治療する歯とまわりの歯を薄いゴムシートで隔離する方法をとります。これで、唾液に含まれる細菌が治療中の歯に入り込むことを防止します。

根管治療は非常に難易度が高く、時間をかけて根気よく行う必要があります。
患者さまが、「いったい何の治療をしているの?」「なぜそんなに時間がかかるの?」という疑問を抱きがちなのは、そのためです。

当院ではさまざまな治療器具を取りそろえています。
どうしても歯を抜かなければいけないという方もぜひ一度ご相談ください。