その頭痛、親知らずのせい!?抜歯のメリットとは

その頭痛、親知らずのせい!?抜歯のメリットとは

親知らずは頭痛の原因になる?抜いた方がいいの?

親知らずが頭痛の原因となる場合に考えられるのは、上下の親知らずが上手く噛み合っていない時です。親知らずは必ずしも上下4本生えるとは限りませんし、横向きや斜めに生えることもあります。上下の歯が上手く噛み合っていないと、咬筋・側頭筋など顔やあご周りの筋肉が緊張したりバランスが崩れたりするので頭痛につながります。

しかし、患者さんの頭痛の原因が親知らずにあると断言することは難しく、抜歯した方が良いとは一概に言えません。ただ、親知らずは歯としての機能が低く、虫歯・歯周病のリスクも高いため、残すメリットと頭痛の原因になっている可能性を比較して抜歯を検討しても良いのかもしれません。

また、親知らずが虫歯・歯周病になり炎症を起こした時にも副鼻腔炎などを併発することで頭痛につながります。虫歯の場合、親知らずが一番奥にあり治療器具が届かないことから、虫歯の大きさに関係なく抜歯します。

親知らずを抜歯すべき場合

次のような時は親知らずを抜く必要があります。

  • 虫歯(大きさに関わらず)
  • 中途半端に生えていて歯肉の腫れ・痛みを繰り返す
  • 横向きに生えていて手前の歯を押し、歯並びを悪くする可能性がある
  • 横向きに生えていて手前の歯に接触し、手前の歯が吸収(歯の根が溶かされる)する可能性がある
  • 周囲に膿が溜まっている

抜歯後の注意点

抜歯後は傷口に“血のかさぶた”が早くできるよう、以下のことに気をつけましょう。

  • 血が止まらないからと口をゆすぎすぎない
  • 歯ブラシや指で傷口を触らない
  • 血流を安定させるため激しい運動・飲酒・喫煙は控えましょう

抜歯した穴が完全にふさがるには3~6ヶ月間かかります。この期間に傷口の痛みが日に日に増す(抜歯後の正常な痛みは1~4日でおさまります)、穴が白っぽくイヤな臭いがする場合には、早めに歯科医院を受診してください。細菌感染している可能性があります。

抜歯後の腫れは保冷剤や冷却ジェルなどで軽く冷やすと良いです。冷やし過ぎると血行が悪くなり傷の治りが遅くなるので気をつけましょう。腫れは3日~1週間でおさまります。

投稿日:2021年1月19日  カテゴリー:未分類