あなたはいつ、最後に歯医者さんに行きました?定期歯科検診のすすめ

あなたはいつ、最後に歯医者さんに行きました?定期歯科検診のすすめ

予防歯科ってどんなところ?

歯科の診察ユニット

みなさんは最近いつ歯医者に行きましたか?

ほとんどの人は歯が痛くなってから歯医者に行くことが多いのではないでしょうか。

痛みがでてからの歯の治療は、すでに虫歯が進行しているため歯を削って治療する部分も大きくなります。また、歯の神経まで虫歯が進んでいる場合は治療に時間もかかってしまいます。

そうなることを防ぐためにも、今大事だと考えられているのが予防歯科です。

予防の重要性

歯ブラシと洗面所

虫歯や歯周病は歯についた汚れ(歯垢)が原因で起こります。この汚れを徹底的に落とすことができれば虫歯や歯周病を防ぐことが可能です。ですが、念入りに歯磨きを行っている人でも、すみずみまで磨くことは大変難しく、磨き残しができてしまい、この磨き残しが蓄積して虫歯や歯周病になってしまうのです。

実際にスウェーデンでは国を挙げて予防歯科に取り組みました。それまでは虫歯の洪水と呼ばれるほど、虫歯や歯周病患者が多くいましたが、数か月に1度定期的に歯科を受診することで、歯に残った磨き残しを歯科衛生士が専門的な機械を使って隅々まで落とすことによって、みるみる虫歯や歯周病が減少しました。今では虫歯は日本の半分以下、歯周病は日本の1/4以下まで激減したことがスウェーデンの事例から証明されたのです。

歯医者さんではどんなことをする?

歯医者さんと子ども

予防歯科で歯科衛生士によって行われる歯の清掃はPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)と呼ばれ、専門家による機械を用いた歯の清掃のことをいいます。この清掃では歯の表面だけでなく、歯と歯の間、歯と歯茎の間、かみ合わせの溝など、自分で磨きにくい場所を含め、歯についた汚れをすべて落とすことを目的としています。汚れを徹底的に落とすことにより、歯の表面がツルツルになり、その後の汚れも付きにくくなります。例えるなら歯のエステのようなものです。

歯科医院では汚れを落とすだけでなく、フッ素塗布やシーラントと呼ばれる処置を行うことも可能です。

フッ素という言葉は歯磨き粉のCMなどでもよく聞くことがあると思いますが、歯科医院で行うフッ素塗布は歯磨き粉などに入っているものよりも濃度が高く、歯を丈夫にしたり、細菌が出す酸に負けないように歯を強くする効果があります。また、虫歯になる前段階で歯の成分が抜け出ている状態のときであればフッ素を塗布することで歯を修復することもできます。歯が生えてすぐの時期に塗るとフッ素を取り込む量が多いため歯が生え変わる時期は特に大切です。

シーラントという処置も虫歯予防にとても効果があります。

これは奥歯の溝など汚れがたまりやすい場所を、虫歯になる前に歯科材料で埋めてしまう処置のことです。奥歯の溝も汚れがたまりやすく虫歯になりやすいため虫歯予防にとても効果があります。一度埋めたところも取れたり、欠けてしまう可能性があるため、半年を目安に歯科医院に受診することがお勧めです。

さいごに

歯科医院での予防も大切ですが、虫歯や歯周病の予防のためには、まず日々の歯磨きがとても重要です。人によって歯並びも違うので、定期的な検診と共に歯科衛生士によるブラッシング指導を受けて、日々のブラッシングをしっかりと行っていきましょう。

投稿日:2020年4月24日  カテゴリー:未分類